2017年07月04日

【相続】2017年「路線価」発表!

相続税路線価とは・・・

本日、国税庁より、平成29年分の相続税路線価が発表された。これは、被相続人名義の土地を評価(相続税を算出)する際に使われる指標で、毎年この時期に発表されるものです。

本日の新聞でご覧になられた方も多数いらっしゃると思います。

主要な市街地の道路に価格(路線価)が設定されています。単純計算では、この路線価に敷地面積をかければ、その土地の評価額が算出できるという訳です。(但し、その土地によって「旗竿地」「広大地」「周囲の環境による影響」等、多岐に渡る項目を加味して計算します。)

また、地方や奥まった土地等で「路線価」が設定されていない場合もありますが、その際は、「倍率方式」という評価方法を使います。これは、固定資産税評価額に国税庁が定めた倍率をかけて計算します。ちなみに建物は、固定資産税評価額の数字をそのまま使います。

福岡県は2年連続上昇、福岡市高騰!

福岡、特に天神、博多の都市部においては、近年の外国人観光客の増加や金融緩和による不動産投資の拡大で、ホテルやオフィス用地の需要が強まり地価上昇をけん引している。

九州の最高地点は、天神2丁目の渡辺通りで、1㎡あたり630万円(坪2,079万円)(前年比12.5%)で、37年連続で首位だそうです。

ただ、上昇率では、博多区のJR博多駅前に昨年開業した「KITTE博多」前の住吉通りで、前年比18.2%増の、1㎡あたり390万円(坪1,287万円)がトップでした。

KITTE博多

路線価と実勢価格との比較

我々、不動産業に係る者は、特に住宅地、商業地においては、実際に取引する際の価格査定で「路線価」は全くといっていいほど参考にしません。一般的には、路線価は、実勢価格の80%相当額が目安と言われてますが、実際は、それ以上の乖離がある場合が多いからです。一概には言えませんが、路線価で売る方は安いと思いますし、路線価で買えるなら安い買物だと言えると思います。

近年、中央区・博多区の都心部の土地は、異常な価格で取引されています。いつまで続くかわかりませんが、明らかに加熱ぎみだと思います!

 

評価は高い方がいいが、相続税は安い方がいい!

売るならば、その土地の評価は高い方が良いに決まってますが、相続税を安くする為には、逆に評価額が低い方が良いという事になります。土地の評価は、多岐に渡る項目を加味して計算しますので、税理士の方でも細かい評価方法をご存知なく、単純に「路線価×敷地面積=相続税評価額」とされる先生も少なくない様です。ちょっとしたテクニックで、評価額を下げれる場合もありますので、そこは我々不動産のプロにご相談いただく事をお勧めします。