2018年01月17日
宅建業法改正で説明が義務化!(インスペクション)
本年4月1日から施行!中古住宅取引の際に建物状況調査(インスペクション)の説明義務化!
具体的には、以下の3点です。
①媒介契約時(売主様・買主様)に、建物状況調査を実施する業者の斡旋の可否を示し、希望があれば調査を斡旋する。
②重要事項説明時に、買主に対してインスペクション結果を説明(インスペクション実施の場合)
③売買契約時に、建物の状況について売主様と買主様の相互が確認し、その内容を双方に書面で交付 (インスペクション実施の場合)
よって、今回の宅建業法改正によって、この建物状況調査(インスペクション)が義務化されるわけではありません。
今回の宅建業法改正の背景
新築住宅の場合、構造耐力上主要な部分(柱・基礎等)や雨水の侵入を防止する部分(屋根や外壁)については10年間の保証が義務付けられていますし、なんといっても全てが新品です。他方、中古住宅は、既に劣化が始まっており、築年数や劣化の進み具合・維持管理状況が異なりますので、どうしても買主は不安や懸念を抱きます。そのような買主の不安や懸念を解消し、既存住宅の流通促進による経済効果の増進を目指すとともに、不動産取引のプロである宅建業者が、専門家による建物状況調査(インスペクション)の活用を促す事で、売主・買主が安心して取引ができる市場環境を整備する事にあります。
今回の建物状況調査(ホームインペクション)とは?
建物状況調査(ホームインスペクション)とは、主に非破壊の目視調査です。具体的には、建物の基礎、外壁等に生じているひび割れ、雨漏り等の劣化事象の状況を目視および計測等により調査するものです。もちろん、資格を持った建築士(専門業者)が実施します。
実施のタイミングは、売買契約(重要事項説明)の前です。
買主は、インスペクション結果をもとに購入の可否や保険加入の判断などを事ができます。
しかしながら、個人売主にとっては、これまで瑕疵担保責任の負担をなくし現状で売却するケースが大半を占めますが、調査によって隠れた瑕疵が露出し、売買そのものや売却価格への影響が出る事も十分考えられます。よって、売主様にとりましては、決して喜ばしい法改正ではないかもしれません。
福岡県では、「住まいの健康診断」を実施しており、低額で利用できます!
基本診断の費用は、戸建住宅で54,000円、共同住宅で32,400円ですが、福岡県等による補助がある為、戸建住宅では13,500円~、共同住宅では8,100円~とかなり低額で利用する事ができます。(但し、補助は予算上限に達し次第締め切られますが・・・)
弊社でも過去に何度も利用しましたが、それはそれはびっくりするほど立派な報告書で、結構細かいところまで検査されてますので、買主様にとっては非常に有難いものだと思います。
また、福岡県と提携した県内の金融機関(福岡銀行、西日本シティ銀行等)で住宅ローンを利用する場合は、金利の優遇(▲0.1%)等も受ける事ができます!